2011-01-01から1年間の記事一覧

神経系の話の話

今回のお話会のために、たかぞうさんが最初にリストアップした項目がコレである。 【基本的な話】 ・ニューロンとは? ・シナプスにおける情報伝達 電気的な情報が化学的な伝達に変わる ・神経細胞における興奮や抑制は電気的な回路図で説明できる ・ニュー…

片山隆之氏の神経系のお話の会

片山隆之氏の神経系のお話の会 司会・進行:角田俊也 ゲスト:鈴木學 私は技術者や専門職の方に一目置いています。いままで音や振動に関わる制作をしてきたことで、幾人かの技術者の方と話をする機会がありました。彼らは私の感覚的で飛躍だらけの喩え話をす…

みなとみらい

私は家族での週末の簡単な気分転換に、みなとみらい地区によく行きます。 完全なショッピング・モールと化した赤レンガの変貌には愕然として、行く気も起きなかったのですが、 子供が生まれ、家庭ができると、 家具をどうしようか、などと、雑貨好きな妻に付…

絵画的

絵画作品にも時間を鑑賞することができる。絵画は静止した鏡ではない。 特にプロセスを意識させる作品については、間違いなくこのことが言えるだろう。そうでなければミニマル・ペインティングはただの柄に過ぎなくなる。 さて、→の作品、言うまでもなくミニ…

私のフィールド・レコーディングについて

2011/08/22 角田俊也 recent works l-e 大崎 19:30〜 http://www.l-e-osaki.org/?page_id=2 (地図をプリントアウトしてご来場ください。住宅地ゆえ目印になるものが少ないです)【最近のフィールドワークの展開にまつわる制作を発表します。 特にこれとだと…

歌もの

歌もの、という言葉を聞くようになって久しい。 そこにはその場所の民謡と当時の流行が交差し、 意外な化学反応を起こしています。 それはまるで地層と電波の混ざった標本。 音楽の謎があります。 そんな異界を楽しみませんか? 2011年8月9日(火) 大人の音盤…

プログレについて想うこと

ネットにこんな画像が貼ってありました。ヤフオク出品用に撮影している太った二重顎のオヤジの顔が「狂気」CDの黒地に映りこんでいるもの。最近流行りの所謂「バカ画像」です。そこに読者のこんなコメントがありました。「うわー、プログレ好きって感じ」 …

記憶の景色ではなく

何となく昔の事をよく考える。過ぎた過去に繋がりを見たいのか、できたら遠くに行けるように過去にも行けたら楽しいだろうと思うからか。 80年初頭、高校の頃だ。仲のいい中学同級のいつも同じメンバーで遊んでいた。遊びといっても普段の週末などはただ近所…

WHO黒ちゃんの本

http://artbookwho.com/modules/number/index.php?page=article&storyid=6 黒沼真由美。大学時代、黒ちゃんとは同じ研究室だった。何というか、オンリー・ワンな人で、こういう方と会えることがあの大学の醍醐味だと思わずにはいられない。 他の脈絡を寄せ付…

臨時ニュースhttp://takedanet.com/2011/05/post_308e.html

http://takedanet.com/2011/05/post_308e.html 真偽はいずれにしろ一読されたし 「社会を混乱させる放射線医学・防御の専門家」 武田邦彦福島原発の事故が起こって、わたくしがびっくりしたことの一つに、放射線医学もしくは防御の専門家が、これ程大きくそ…

カセット復興

震災に関してBlogのような場でアレコレするのは自分のキャパを超える。 ただ、復興ということに関してなら少しだけ関係のあることが書けるような気がする。 それはカセットデッキの話である。 懐かしい話だ。 私の小中高校学時代はオーディオの進歩とと…

フィールド・レコーディングに関する嬉しくないこと

フィールド録音に関して色々なところで書いてきた。 たくさんのフィールド録音家がおり、CDもたくさん出されている。 しかしどうもしっくりこないことがある。 愚痴っぽいがそれを書いてみよう。 最近は機材が高性能になり質の高い録音が多く、描写の精度…

「初国知所之天皇」を観て

「一滴にもう一滴注いでも大きな一滴になるだけだ。二滴にはならん」 タルコフスキーの『ノスタルジア』にあったセリフだが、 物事には横に並べて対比させるのではなく、同心円状に重ね合わせることで解釈されるものがあるようだ。 これは事物をめぐる心理的…

個性とか

…本来、客観的なのは信念や態度であり、事実が「客観的」とよばれるのは、それが客観的な方法により、たどり着く性質のものであるときである。 (トマス・ネーゲル「どこでもないところからの眺め」序文)…特に「自然」が対象になっている場合には、藝術作品…

Stanley Brouwn

コンセプチュアル・アートの黎明期に活躍したスタンリー・ブラウンStanley Brouwnは興味深い作家だ。 名前は知られているが、現物を観るチャンスは限りなく少ない。国内では絶望的だ。 60年代、70年代の主要な国際展に参加していてもカタログの本人のページ…

Loop-Line Forum Series「実験音楽を語る」

マンフレッドのCD

マンフレッド・ヴェルダーのCDを2つ紹介したい。 ひとつはSkitiが年末にリリースした“stück 1998 seiten 624-626” これは彼の器楽曲である。6秒の発音と無音のアクションをひとつの単位として160,000回行うもので、全演奏時間は533時間と20分にも及ぶもので…

みえないちから関連イベント

ICCで「みえないちから」という展覧会が行われている。http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2010/Vibrations_of_Entities/index_j.html ICCはテクノロジーを用いた作品を展示する美術館だが、この展示は所謂メディア・アートに終わらぬコンセプトを有…

Seijiro Murayama Toshiya Tsunoda

この作品はリリースするまでずいぶん時間がかかってしまった。 3年前の夏、村山のほうから私への打診があった。マイクをスネアの中に入れて録音してみたい、ということだった。最初は村山のソロ作品のつもりでいたが、話していくうちにプロジェクトになった…

Manabu Suzuki recorded by Toshiya Tsunoda

最近のSkitiからのリリース作品について書いておこう。この作品は鈴木学氏のインスタレーションを録音した作品だ。 図のように超音波域の40khzを再生する装置がいくつかぶら下がっている。個々の周波数は僅かにずれているので、各々干渉しその差による低い周…

Loop Lineの本

ここ数年、私にとってループラインに出演する機会が多かった。また観にいったイベントでも刺激や学ぶことが多かった。そして生ループや閉店の件も含め、昨年はループラインという場所が私の意識の特に大きな印象になった1年だった。 ついに冊子ができた。な…