2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

風に撒く歌 串田孫一

「風に撒く歌」は鎌倉は小町通の古本店、木犀堂が1999年に500部作った、素晴らしい装丁の随筆集である。 店頭に特価1800円で置かれているのを見て衝撃を受けた。普段文学作品に縁遠い者なので、当然著者も知らない。一時の気の迷いかその衝動を疑いながら見…

余白

トマス・ネーゲル「どこでもないところからの眺め」をちんたらちんたらと読んでます。 「・・・これまでかかわりをもてなかった他の事物の存在や、われわれのような生物が必要な反応や概念を開発できなかったためにかかわりをもてない他の事物がまだまだ存在…

インスタレーション

2001年頃。或る展覧会で私はインスタレーションを発表した。 その作品は自分なりに日常空間起る現象を考えた結果として、その当時は気に入っていた。 しかし展示期間が終わる頃、ふと気づいて愕然としたことがあった。 それは近代美術館の展示案内に使われた…

90年代のマイナーな実験音響シーン

大した頭も無いのに立派な文章にしようと思っていたのか、なかなか書く気が失せていたが、このままでも何なので芸術関係で思いついたことを吐き出していこう。Twitterじゃ物足りない。 そんでもって後で修正すりゃいいか、ってな訳で… 私がグループの…