神経系の話の話

今回のお話会のために、たかぞうさんが最初にリストアップした項目がコレである。
【基本的な話】
ニューロンとは?
シナプスにおける情報伝達
電気的な情報が化学的な伝達に変わる
神経細胞における興奮や抑制は電気的な回路図で説明できる
ニューロンの応答には興奮と抑制の両方がある。
・脳の機能局在
・運動系、感覚系、自律神経系
【実験手技】
・解剖学的な検索(脳地図を作る)
電気生理学的な検索:電気刺激、電気記録
 解剖学者が作った地図を参考に、ある行動をとったときにどの経路が実際には働いているか?
・破壊実験
 脳のある部位を壊して、失われる機能からその部位の機能を推察する
・化学刺激
 化学物質を脳内あるいは全身的に投与する
【記録方法】
・細胞内記録 微小ガラス電極 EPSP IPSP
・細胞外記録 タングステン、スティール電極 シングルユニット、マルチユニット、フィールドポテンシャル
・最近の記録方法
ニューロン電気生理学的同定】
逆行性刺激、高頻度刺激に追従
順行性刺激
【神経伝達の種類】
・時間的加重
・空間的加重
・収束、分散
・EPSP、IPSP ・周辺抑制 ・脱抑制 ・シナプス前抑制
・ゲートコントロール
・ループ状の並列回路が多く存在し、状況にあった回路を選択
【随意運動と反射】
【フィードバックとフィードフォワード
シナプスの可塑性】
 記憶、学習に関係
【個別トピック】
・短期記憶と長期記憶 海馬、前頭葉
 運動の場合は小脳
・視覚 収束、拡散、周辺抑制 種々のパラメーターを統合して認識
・咀嚼運動 随意運動だがオートマティック。リズム発生器。歩行運動も同じ
・小脳におけるパーセプトロンモデル 能動的学習、コンピューターに応用

うぅ!これじゃ1年かかるんじゃないですか(爆)絞りましょう!
ということで
【基本的な話】と【神経伝達の種類】をメインとします。
何ていったって咀嚼運動についての研究報告だけで1冊の厚い本になる訳ですから、
人体すべてに関わったら、そりゃぁもう大変です。

私が一番興味を持つところは、
電気的な情報が化学的な伝達に変わる」というところです。
神経が電気的に伝達していることは周知のことと思いますが、
それがどういう風に化学物質に置き換わるのか、ここが不思議でなりません。
ミクロな視点で見ると、部分が積み上がって全体が出来上がるとは思いにくい側面が表れてきます。
また「神経細胞における興奮や抑制は電気的な回路図で説明できる」というなら
それはどんな回路なのか、ということ。
それが「神経伝達の種類」というトピックで浮き彫りになることでしょう。
生体内での出来事と電気回路の出来事に似た性質があるということは一体どういうことなのか。
そこにヒトの意志のような主体的なものが関わってくるんですから・・・これも実に不思議です。
関心を持たれた方は是非l-e大崎まで。
午後7時ごろに開場し、ぼちぼち集まったところで始めます。

12月15日(木) 19時開場 
会場 l-e
tel : 050-3309-7742 東京都品川区豊町1-3-11 スノーベル豊町 B1
地図:http://www.l-e-osaki.org/?page_id=2


画像は、たかぞうさんと電話で話した時のメモです。