【ジャケ写】ORME ”Marinai”

これから、あまり硬く構えず気晴らしにいろいろ思いつきも書いていくことにします。
伊のプログレ、Le Ormeの82年のアルバム。
近年、別のタイトルでCD化されました。

このバンドは当時、伊らしい歌心のあるメロディーがスバラシかったのですが、EL&Pを真似るもThe Niceにも至らぬ技術しかありませんでした(そこに味わいがあるんですが)。
その後、「スモッグマジカ」あたりで見違えるようなプロダクト、技術も一流になりましたが、時代は変わりました。
ジャケ右隅のちっこいキーボードに象徴されるように、このアルバムではテクノ風味になっています。しかし所謂ニューウェイヴには成っておらず、バラード調の曲はAORのようです。
本来シンフォニック志向があるので、アレンジやエコーの使い方、音色の細部に工夫があり、POPながらベテランらしい聴きごたえがあります。この手によくあるどの曲も同じの金太郎飴状態にはなっておらず、テクノ風味が逆に不思議なテイストになっていて、同時期のバンコのアルバムよりその筋ウケがいいでしょう。
ツェッペリンやアトミック・ルースターなんかよりも、今の自分にはこういう音が合うのでしょう・・・・が、しかし大掃除の後に勢いでこんなポスターを張ってしまった…